介護予防運動指導員ってどんな資格なの?

19, 11月 2017 by SLkai7uK in 介護の資格特集     No Comments

日本社会で求められる健康長寿

単なる長生きを望むのではなく、健康で人生を楽しみながら人生を全うしたいという願いは、全ての人が願うことです。
日本ではこの願いの実現のために、介護保険制度が導入され、一定の成果を上げてきていると言えるでしょう。

しかし、超高齢化社会に突入し、将来さらに少子高齢化が進展すると予想されていることを考えれば、このままでは現状を維持することすらおぼつきません。
さらに、介護人材の不足が懸念されるなか、高齢者が要介護状態にならずに自宅で元気で豊かな暮らしを送れることが重要と考えられています。

そこで政府が今最も注目しているのが介護予防です。
介護予防は、要介護状態になる方の増加を事前に防ぎ、あるいは、要介護状態の軽減や進行防止を目的とし、長く住み慣れた自宅で自立して暮らせる社会を作る活動なのです。

そして最終的には、生涯をとおして健康で生きがいを感じて日々暮らし続ける事が可能で、高齢となっても意欲があれば各方面で活躍でき、地域でみなが役割を持って支え合える社会を作ることが目標です。

介護予防は日本が抱える財政問題の解決の道でもあります。
毎年1兆円ほど増え続けている医療費や介護費用を抑える意味でも介護予防は大きな期待が寄せられているのです。

介護予防のスペシャリスト

介護予防に関する資格の一種の指導員は、東京都の高齢者専門医療センターが看護師や理学療法士(PT)等一定の基本知識を持つ者に対し、同センターが開発した「予防介護」の研究成果を研修して介護予防運動を身に付けさせるものです。

同センターは、日本の高齢者専門の病院かつ研究所として権威のある組織です。
研修を受けることで法的な資格が取得できるわけではありませんが、介護予防の専門家として、各施設や地域などでリーダーとして介護予防を広めることが任務です。

この講習の概要

この指導員養成の研修は、東京都の研究所に指定された全国各地にあるスクールで実施されており、介護予防の資格の中では最も権威があります。

研修のカリキュラムは同センター研究所が開発したもので、合計31.5時間の講義を5日~1か月程度をかけて受講します。
内容は、介護予防概論、高齢者筋力向上トレーニング、実習、高齢者の栄養改善活動、認知症予防などと幅広く理論と実践を合わせた内容となっています。

資格を取得するには、研修を受けたのち、1時間の修了試験にパスすればOKです。
合格率は発表されておらず不明ですが、講習内容を理解しているかのテストですので、合格率はある程度高いと思われます。
また、不合格の場合は初回の受験から1年以内であれば再チャレンジができます。

資格取得後は、施設や地域で高齢者筋力向上プログラムを行ったり、トレーニング指導をしたりします。

難易度は、もともと受講者自体が、介護や医療、福祉関係の有資格者であり、かつ、範囲が広範囲であるため、試験の難易度は高いでしょう。
元々持つ資格により得意科目と増えて科目がはっきり分かれる資格でもあります。

なお、有資格を継続するには、3年おきの登録更新が必要となります。