介護のことで兄弟ケンカしない為には

30, 10月 2016 by SLkai7uK in 家族介護     No Comments

介護が原因で家族や親類に溝ができる理由

高齢者介護が社会問題となっているのは、その経済的負担が重いだけでなく家族同士が介護をきっかけに決定的な仲違いをしてしまうことがよくあるからです。

しばしばニュースで聞かれてくる介護を原因とした痛ましい事件の多くは、介護をすることになった世帯が完全に孤立した状態になった時に起こっています。

また介護を誰がするかということで一度揉めたあと、両親が亡くなってから発生する遺産相続の問題でまたさらに揉めるといったことも近年よくある家族トラブルです。

理想を言えば子供が就職や結婚をして実家から独立をするタイミングで将来的に両親はどこの家庭で介護を受けることになるかということを決めておき、その際の費用などもある程度負担を計算しておくのがよいのですが、なかなか元気なうちから介護の話題というのは家族間で話し合いができにくいものです。

また当然に長男の家庭が面倒を見るものというように思っていたところで、結婚相手の妻や相手の実家と険悪になってしまったり、経済的に著しく困った状態になってしまったりということがあると当初の予定通りに事をすすめることができません。

あとからそうしたことに文句を言っても始まりませんから、もし話し合いがないまま介護が必要になったときには一度しっかり話し合いの席を設け、公平な形で周囲の納得を取り付けていくようにしましょう。

まずは主介護者をしっかり決めておく

介護を開始してから何かとトラブルになりやすいのが、誰がその介護の責任者であるかをしっかり決めないままになんとなく始めてしまうという方法です。

よくあるケースとしては男女の兄弟姉妹が複数いるときになんとなく男兄弟の家庭で介護が必要な親を引き取り、結局配偶者である妻が義父・義母の面倒を押し付けられるというケースです。

この時引き取った息子や他の兄弟姉妹は特に文句もないので言われた時に少しお金を出せばよいだろうとそのままにしているのですが、妻は自分に負担を押し付けられることに常に不満を持っており、かつ認知症などで義両親の預金を自由に使えるため他の兄弟姉妹に黙って勝手にお金をほとんど使ってしまうということがよくあります。

あとから数千万円あったはずの預貯金がゼロになっていることに気がついて実の子供たちは文句を言うのですが、実際に介護をしてきたのは自分だと居直ってしまわれそこで決定的にケンカになったりします。

他にも「家が近いんだからお前がやれ」「うちは子供がたくさんいて家計が厳しい。結婚していないお前がやれ」といった押し付け合いが起こると決して円満な形では収まりません。

場合によってはその話し合いの中で言ってはいけない一言(子供が欲しくてもできない夫婦に「お前のところは子供がいない」など)が出てしまうこともあるので、家族間の争いは一度こじれるとかなり面倒なことになってしまいます。

押し付け合いにならないために、まずは誰が主に介護を行うかということをしっかり決めてそこを責任の窓口にするようにします。

また居住地などで実際に介護ができないという人はあれこれ口をだすことはせず、お金は出すという協力をするということをしっかり徹底させるということも大事です。

まめに連絡を入れるようにする

主介護者が決まったら、介護の様子をできるだけまめにそれ以外の家族に発信するようにしていきましょう。

介護の方法であれこれ言われたくないということから病気や怪我の報告を全くしないで介護をしてしまうということもありますが、むしろ情報をオープンにすることで周囲からの協力を得やすくなります。

夫婦は必ず両方が協力をして介護の実務を行うようにし、ここでも「口だけは出す」ということがないようにします。