在宅介護で苦労すること

28, 8月 2016 by SLkai7uK in 家族介護     No Comments

在宅介護で最も辛いのは「精神的負担」

特別養護老人ホームが全国ですでにギリギリの収容状況となっている今、比較的要介護の程度が軽い人は自宅で家族の介護を受けながら生活をしていくことになります。

介護を受ける側にしてみれば、高齢になってから知らない人に囲まれて生活をする施設に入るよりは長年生活をしてきた家で老後の生活をしていきたいと思うかもしれません。

ですが介護をする側にとってはそうした介護が必要な人が自宅にいるということで大きな精神的な負担を受けてしまうということもよくあります。

実際に自宅で介護をした経験がある人に尋ねてみると、在宅介護で最もつらかったことは何かという質問に対し「精神的な負担」が最も多く挙げられています。

在宅介護における精神的負担としては、介護のために長時間拘束をされるということの他、普段は仕事をしていて休みの日は自分のためのことをしたいのに全て介護にあてられてしまうといったことがあります。

また認知症を患っていると突然意味の分からないことを言い出したり、頑固になにかを絶対にするといった行動をとったりするので、そうした言動に振り回されるストレスも相当なものです。

介護をすることで体を壊すことも

精神的な負担がつらいのはもちろんですが、もう一つ肉体的な負担も実はかなり家族を追い詰めます。

過去の病気などによって体の一部が動かなくなってしまったというような場合には、介護をする人が移動のたびにつきそったり、入浴などを手伝わないといけません。

介護職に未経験で入った人も最初の数ヶ月で必ず経験するのですが、このときの介護者の体の支えというのはかなり体力が必要な作業で、腰痛のために自分が立てなくなってしまったということもよく起こります。

ある程度慣れてきて腰の入れ方や支え方のコツがつかめてくれば最初ほどの苦労は感じなくなりますが、それでも最初の頃は相当体力的な負担を覚悟しなければいけません。

ただしこの介護者の肉体的負担についてはかなり技術的に改善がされてきており、ベッドから体を起こしやすくする介護用ベッドや自力で移動がしやすいバリアフリー住宅施設、入浴時やトイレでの補助器具といったものが販売やレンタルをされているのでそれらを使うことで大きな助けになります。

親との関係が介護の負担になることもあります

もう一つ、これは周囲にはわからないことですが、介護をする側とされる側とのそれまでの関係性が介護をしていく上での大きな負担になることもあります。

例えば若い時期に外に女を作って長年家出をしてきた父が戻ってきてから介護が必要になったという場合や、過去に自分の結婚を両親に大反対されたことがあったというような場合です。

また男性に多いのが、年老いた父親の下の世話や食事の世話を息子の自分が行うということそれ自体に強い抵抗感を持つという問題です。

男性は子育ての場においてもオムツ替えを嫌がる傾向がありますが、それが自分を育てた父親のものということになればなおその忌避感は強くなることでしょう。

しかしそうした親子の間だからこそ発生する問題については周囲が簡単に介入できるものではありません。

もし介護をしていてどうしてもつらくてたまらないという場合には、周囲の人もしくは地域の相談窓口でカウンセリングなどを受けてみるのもよいかもしれません。